採用手法の比較9選!トレンドや自社にあった選び方も解説

自社で求める人材を採用するために使用するサービスやツールなどの手法に悩んだ経験はありませんか?近年、採用手法の種類は求人サイト合同説明会のような定番のものから、新時代のトレンド手法まで多様化しています。自社に適した採用手法を選べるかどうかで、採用活動の結果は大きく左右されるでしょう。

本記事では、従来の採用手法とトレンド(2022年現在)の採用手法9選をピックアップ。採用課題別に、手法の選び方や採用方法の多様化に対応するためのポイントも解説します。

目次

従来の採用手法3選

まずは従来の採用手法を3つご紹介します。

  • 求人サイト
  • 新卒・転職イベント
  • 人材紹介

それぞれ採用手法ごとに概要をまとめました。メリットとデメリットについても記載しているので、ぜひ参考にしてください。

求人サイト

求人サイトとは、求人情報をオンライン上で掲載するサイトを指します。自社の求人情報をアップし、求人サイトに登録している求職者からのエントリーを待つ採用方法です。

全国の幅広い層の求職者が求人サイトに登録しているので、より多くの方に求人情報をアピールできるのが最大のメリット!エントリーを待つだけでなく、企業側から求職者にスカウトメールを送って直接アプローチできるツールもあります。

求人サイトは完全無料で利用できるものから、登録や掲載にコストがかかるものまで様々な種類があり、予算に合わせて柔軟に活用できる点が特徴です。

新卒・転職イベント

新卒・転職イベントは、会社として出展することでイベント参加者と直接交流できる採用手法です。その場で採用を決めるわけではありませんが、企業が求職者と接点を持つことができるため、事業内容やカルチャーを知ってもらう重要な機会となります。

認知度の低い企業でも、ブースへの呼び込みを工夫すれば多くのイベント参加者にアピールが可能!魅力的な面が多いものの、一方でイベントに参加するための出展料やブースに配置する資料の作成などイベントにかかるコストが高いことが挙げられます。イベント当日の説明に加えて事前準備も行うため、採用担当者への業務負担は大きくなるでしょう。

人材紹介

人材紹介会社から求職者を紹介してもらうのも代表的な採用手法のひとつ。自社の求める要件を担当者に伝えれば、条件に合う人材を紹介してもらえて書類選考に関する手間が省けます。

採用が決定するまでは無料で利用できるのも魅力です。一方で正式に採用が決まった場合、他の採用手法と比べて採用単価が高くなってしまう傾向にあります。

また担当者との打合せが不十分だと、入社してもらいたい時期までに人材が見つからなかったり、ミスマッチが生じるなどのトラブルが起こることも。自社にマッチした人材紹介会社を選ぶところが重要になります。

トレンドの採用手法6選(2022年現在)

ここまで従来の採用手法を解説しましたが、最近はトレンドの採用手法が注目を集めています。以下の6つをピックアップしました。

  1. ダイレクト・リクルーティング
  2. オウンドメディア
  3. SNS採用(ソーシャルリクルーティング)
  4. リファラル採用
  5. アルムナイ採用
  6. ミートアップ

以下でそれぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

1.ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは求職者が登録した情報を確認し、企業側から直接アプローチする採用手法です。採用担当者がスカウトするため自社に適した人材を見つけやすいでしょう。

自社で求職者の情報を見極めてスカウトする分、人材紹介会社を介すよりもコストを抑えられます。しかし企業側からコンタクトを取るため、求職者が自社に興味を持つような工夫が必要です。

テンプレートを使いまわしたスカウトでは求職者の目にとまらないのも難点。スカウト対象が登録している情報をもとに「どこに興味を持ったのか」が伝わるようなスカウトメールを作成するなど、採用担当者が時間と想いをかけてスカウトすることが重要です。

2. オウンドメディアリクルーティング

オウンドメディアとは自社の持つWebメディアのこと。そのオウンドメディアを採用に活用するのがオウンドメディアリクルーティングです。求人サイトではなくオウンドメディアを使用するため、フォーマットやレイアウトに縛られず、採用につながるさまざまな発信ができます。

自社の雰囲気や印象を伝えたり、独自の方法で求職者にアピールしたりできるため、他社との差別化にもつながるでしょう。場合によっては、まだ求職や転職を意識していない潜在層にもアプローチできます。

ただしオウンドメディアリクルーティングは、長期的な運用を前提とした採用手法です。すぐに成果につながる手法ではないため、短期的に見るとコストが高く見えてしまうことも。また、Webメディア運用やマーケティングの知識が必要になるため、全く知見がないところからオウンドメディアリクルーティングを始めても、期待する成果が得られないこともあるでしょう。

3. SNS採用(ソーシャルリクルーティング)

SNSを利用した採用手法がソーシャルリクルーティングです。SNSの拡散力を活用すれば企業の認知度アップにもつながるでしょう。

広告を利用する際は利用料金が必要となりますが、SNSの場合は無料でもアカウントを解説できるのでコストを抑えられます。さらに広告を利用すればユーザー情報を分析してターゲットを設定することもできます。

ただしユーザーは、就職や転職目的でSNSを利用していないことがほとんど。そのため、すぐに効果は得られないことを理解し、継続的かつ効果的に運用することが重要です。

4. リファラル採用

リファラル採用とは自社の社員の人脈を介して友人や知人を紹介してもらう採用手法のこと。求職者は実際に勤務している社員からリアルな会社の社風や業務内容の説明を受けられるため、温度感の高い求職者とマッチできる特徴があります。また、企業と求職者とのミスマッチが少ないことも魅力の1つです。

ただし人間関係を前提とした採用なので、不採用時のフォローや人材配置への配慮、人材の偏りには注意が必要です。

5. アルムナイ採用

アルムナイ採用は「カムバック制度」とも呼ばれ、一度退職した社員を再雇用する採用手法を指します。退職・転職する人材が増えている中で注目されている方法です。

もともと自社で働いていた社員であるため、アルムナイ採用で得た人材は即戦力になることが最大の魅力です。採用コストだけでなく、研修や育成にかかるコストも削減できる効果があります。

しかし、一度退職した社員に対してマイナスなイメージを持つ現役社員も少なくありません。アルムナイ採用で入社する社員へのフォロー体制や報酬形態の整備など、社内制度や体制を整える必要があります。

6. ミートアップ

ミートアップとは同じ思いや目標を持った人が集まる交流会や勉強会のこと。採用ミートアップでは、近年、採用を目的にミートアップを実施する企業も増えているんです。

ミートアップの中で自社情報を発信することで、自社のファンを増やし、採用の母集団を形成できます。また、就職・転職潜在層に自社の魅力をアピールできるため、ブランディングにつながる点も大きな魅力です。

一方、採用に関して即効性は期待できないデメリットもあります。企画から集客、当日の運営といった業務負担が大きい面もあるため、それらを踏まえて導入を検討してみてください。

自社課題に応じた採用手法の選び方

採用手法の特徴を解説しましたが、「数ある採用手法のなかで自社にはどの方法が適しているのか」がわからず迷っている方もいるのではないでしょうか?ここからは自社で抱える課題別におすすめの採用手法をご紹介します。

自社を認知されていない場合

求職者からの認知が低い場合は求人サイトやSNSを活用しましょう。認知度が低いと求人情報をアピールできる機会がどうしても少なくなってしまうため、多くの求職者の目にとまる場所で採用活動をすることが重要です。

求人サイトなら登録している人数が多いため、他の採用方法と比較しても求職者の目にとまる確率が高いメリットがあります。また求人サイトと並行してSNSを運用し、長期的な目線で自社の認知度アップを図ることもおすすめ。SNSで広告を利用すればフォロワー以外にも情報発信ができます。

発信する求人募集の閲覧数が低い場合

発信する求人募集の閲覧数が低い場合は、文面で自社の魅力を伝え切れていない可能性があります。そのような課題に対しては就職・転職イベントやオウンドメディア、ミートアップが効果的です。

就職・転職イベントは意欲の高い求職者に直接アプローチできるので、文面では伝わりにくい社風を十分にアピールできます。オウンドメディアやミートアップは企業が主体となって自由に発信できることから、より深く自社の魅力を知ってもらえるでしょう。

求める人材から応募が来ない場合

求める人材から応募が来ない場合は人材紹介やダイレクト・リクルーティング、リファラル採用、アルムナイ採用を取り入れるのがおすすめ。これらはエンジニアなどの高度なスキルが求められる採用で特に有効的です。

人材紹介の大きなメリットは工数をかけずに効率よくターゲット層にアプローチできること。ダイレクト・リクルーティングは企業側から直接交渉を行う「攻め」の手法なので、従来の「待つ」方式よりも求める人材に出会いやすくなります。

また自社の社員を介するリファラル採用なら、社風に合った人材を見つけやすいメリットも!アルムナイ採用では以前は自社で働いていた社員を採用するため、求める業務スキルを満たした人材を獲得できるはずです。

まだ求人募集をしていない場合

まだ求人募集をしていない場合は求人サイトやオウンドメディア、SNSの活用を検討してみてください。インターネットが普及した現代ではWeb媒体への掲載が必須。

紙媒体のみで優秀な人材を得るのは非常に困難であるため、まずは登録者数の多い求人サイトに情報を掲載してみましょう。求人サイトのような決まった形式よりも、自由なフォーマットを好む場合はオウンドメディアやSNSがおすすめです。オリジナリティがあるコンテンツを発信でき、価値観の合う人材を集めやすいといえるでしょう。

採用方法の多様化に対応するためのポイント

近年の時勢に合った採用手法を知りたい方も多いでしょう。ここからは採用方法の多様化に対応するためのポイントを3つ挙げています。

  • オンライン選考に対応する
  • 自社の採用課題に適した方法を選ぶ
  • 複数の採用手法を併用する

「他社や時代に遅れをとりたくない」と思っている方は、ぜひご覧ください。

オンライン選考に対応する

新型コロナウイルス感染症をきっかけに、採用活動のオンライン化が急速に浸透しました。今では最終面接までオンラインで実施する会社も多く存在します。

働き方改革としてリモートワークが定番化している時代では、オンライン選考を行っているか否かで会社の適応力を判断する求職者も少なくないでしょう。企業側としても面接前にカメラとマイクのテストを行っているかなど、リモートワークならではのビジネスマナーをチェックできる機会にもなるため、オンライン選考の導入を検討してみることも一つの方法です。

自社の採用課題に適した方法を選ぶ

採用手法を選ぶ前には自社の課題を明確にし、最適な方法を選択することが重要です。

  • 採用コストを抑えたい
  • 採用にかかる工数を減らして社員の業務負担を少なくしたい
  • 効率よくスキルの高い人材を見つけたい

企業によって課題はさまざまです。例えば、採用コストを抑えたいのに、コストがかかる採用手法を行っていては意味がありませんよね。

自社に適したやり方を選ぶためにも、採用手法それぞれの特徴を理解しておきましょう。

複数の採用手法を併用する

採用手法にはメリットとデメリットがあるため、複数の方法を併用するのも有効な手段です。

例として採用にかかる工数を減らしたい場合は、以下の採用手法を組み合わせてみましょう。

  • 求人サイト
  • オウンドメディア

求人サイトは基本的に求職者からのエントリーを待つ状態になります。オウンドメディアの運用には工数がかかるため、外注も検討するとよいでしょう。幅広い層の求職者にアピールできる求人サイトを利用しながら、オウンドメディアを活用することで他社との差別化を図る戦略です。

このように自社の課題に合わせて複数の採用手法を併用することを検討してみるのも一つの方法です!

採用手法はトレンドを抑えながらも自社にあった方法で

本記事は9つの採用手法のメリットとデメリットに着目し、特徴をまとめました。トレンドを抑えることも重要ですが、自社に合った方法を選ぶことが最も大事です。そのために、採用手法を選ぶ前には自社の課題をきちんと洗い出しておきましょう。

「自社のニーズに合ったエンジニアが見つからない」とお悩みの方は、エンジニア採用を得意とする採用代行サービス「TECH HIRE」にお問い合わせください。「TECH HIRE」では無料でご相談を承ります。ぜひ、お気軽にご連絡ください。

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