エンジニア採用代行を依頼するときのポイントは?メリット・デメリットや見極め方

企業のDX化やITツールの発達が進み、現在、会社にとってエンジニアはなくてはならない職業となってきています。
そして、エンジニアを採用するにあたって、採用活動を代行できるサービスが年々増加してきており、「自社にリソースやノウハウがなくともエンジニアを採用できる」と企業の人事担当者達に注目されています。
この記事では、エンジニアの採用を、代行サービスに委託する際に重要となるポイントや代行サービスの見極め方を解説していきます。
皆様の採用課題解決の助力となる内容になっていますので、ぜひ自社の採用活動の参考にしていただけたら幸いです。

エンジニア採用代行の必要性

エンジニアの採用が難しいと言われている一番の原因として、そもそもエンジニアの数(母集団)が少なく、希少性が高いことが挙げられます。
近年、新型コロナウイルスの影響で若干の変動はありましたが、エンジニアの有効求人倍率は、3.0倍前後で推移しており、直近2022年12月では15.8倍となっています。
(出典:レバテック株式会社 「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2022年12月」より)
また、働き方が多様化し、フリーランスなどの、自由な働き方が広がってきていることもエンジニア採用が難化している理由の1つです。
このような背景から、会社に頼らずとも多様な方法によって、自身のキャリアが実現できるようになってきており、会社からすると優秀な人材が流出しないために、待遇面や環境の整備などさまざまなことを考慮する必要が出てきました。
経営層がエンジニア採用の難易度の高さを認識し、雇用条件の改善等に取り組まなければ、優秀な人材を確保することは難しい状況になっています。
エンジニア採用代行にお願いできること

では、ここからは実際にエンジニア採用代行にお願いできることを順を追って解説していきます。特にどういった部分で採用代行会社(RPO)のノウハウや知見を享受することができるのか見ていきましょう。
1.採用計画の作成
まずは、採用活動のスタート地点である採用計画の作成から依頼することができます。具体的にはどのような人材が欲しいのか、欲しい人材を定義し、加えて、欲しい人数を定義します。この際、事業計画を加味した上で、いつまでにどんな人を何人とるかを採用担当者と話し合いながら細かく設定していきます。
2.採用戦略の決定
作成した採用計画をもとに、どんな人を狙うべきかなどの採用戦略を決めていきます。具体的に欲しい人材の年齢や経歴、趣味や思考に至るまで細かくペルソナを設計する必要があります。そして、設計したペルソナ像をもとにペルソナインサイトの分析を行っていきます。ペルソナの中で、まだ言語化できていない(顕在化できていない)欲求を考えていきます。
そして、企業の強みを分析・整理し、候補者への口説き文句や、PRの言葉を練っていくのも採用戦略に含まれます。ペルソナと企業の強みを洗い出したら、それらの要素を使ってどのように母集団を形成していくかを考えます。この点、採用代行会社(RPO)には採用ニーズに合わせたチャネル戦略や、実施ノウハウが豊富であるため、RPOに蓄積された知見をフル活用して採用戦略に磨きをかけていきます。
3.行動計画の決定
そしていよいよ、実際に走り出していくための行動計画を決定していきます。どのチャネルで、どのくらいの声をかけて、どのくらいの面談数をとるのか〜 など、各チャネルごとのROIを試算し、チャネルごとの採用単価を決めていきます。さまざまなパターンを考慮した上で、最終的にはこの段階で、実際に使うチャネルを絞るところまで落とし込んでいきます。
4.求人票の作成・スカウトをする・エージェントに案内する
求人票の作成やスカウト、エージェントへの案内も依頼内容に含めることができます。社内でノウハウが蓄積されていなかったり、まだ効率的なやり方が確立されていない場合には、これらの作業工数は負担になるため、RPOに依頼して、一気に作業効率を高めていきましょう。
5.応募者の管理・やりとり
寄せられた応募者や応募書類の管理、次回選考の会場や面談の日程調整、合否通知などもRPOに依頼することができます。書類作業に関わる工数を減らし、人事の方は比較的重要度の高い面談などに時間を当てることができるようになります。
6.面接
社内に十分な知見を持った面接官がいない場合でも、面接を外部のプロに頼むことで、会社と応募者のミスマッチを減らすことができます。また、面接に関しては実際に応募者と会社側が接触をする機会になりますので、一次面接はRPOに依頼し、二次面接以降は自社で対応するといったように状況に応じて役割分担を行い、ノウハウを自社に蓄積することもできます。
7.内定者フォロー
内定者のフォローに関する業務も依頼することができます。内定辞退者を生み出さないためにも、内定通知後に、内定者とコミュニケーションを取り続け、入社意欲やモチベーションを維持してもらうことは大切です。そこで、入社までに必要な書類の送付や、メールでの連絡を依頼することができ、継続的な内定者への支援を任せることができます。
8.採用者教育
採用に関する業務ノウハウを自社に蓄積するためにも、RPOを利用することができます。先ほどの面接段階でも面接の会場に同席してもらうことができるなど、自社の人事担当者の育成も外部からの目線を持って行ってもらえます。
9.振り返り・作戦の変更
採用計画の作成から採用者育成まで、幅広く依頼することができますが、実際に計画通りにいったのか、戦略・作戦で足りないところはなかったのかなど、効果測定を行い、次の採用活動へつなげるための振り返りを行ってくれる点もRPOに業務を依頼することの特典です。振り返りから、次はどういった訴求方法やチャネル選定が効果的になりそうかなど具体的な手法まで一緒に考えてくれます。
エンジニア採用代行のメリット

エンジニア採用代行を行うメリットを解説します。
メリットは以下3点です。
1.効果的な採用活動ができる
2.コア業務に集中できる
3.採用コストを削減できる
1.効果的な採用活動ができる
前述の通り、エンジニアの採用は難しく、採用担当者に高いスキルや知識が求められます。
採用代行業者には、各エンジニア採用媒体の運用ノウハウや知見があるため、採用代行サービスを利用することで、効果の高い採用活動を行うことができます。
また、企業の特徴や採用ターゲットに合わせた求人広告を選定・運用代行してもらうことで、個別管理や対応といった採用担当者の負担が軽減されます。さらに、採用状況についても定期的にレポートを作成してもらえるため、社内での情報共有がしやすくなるといったメリットもあります。
2.コア業務に集中できる
採用代行を利用することで、採用にかかる工数が削減され、より重要な業務に採用担当者が注力することができます。
採用業務では、面接や内定者フォローなど、求職者と直接関わり自社の魅力を伝える業務は自社の社員が行うと効果的です。
一方で、面接日程設定や応募者連絡などの事務作業は採用代行者に任せても良いでしょう。
また、採用代行業者のエンジニア採用のノウハウを利用することで、採用戦略の立案などの難易度が高く時間がかかる工程もカットすることができ、スムーズかつ高い成果をあげながら、採用活動を行うことができます。
3.採用コストを削減できる
採用代行は、一定の期間や業務別に契約することができ、一時的・部分的なニーズに応えてもらうことが可能です。
ニーズに応じてリソースボリュームを調整できるため、過度な資金流出や、採用に際しての不要な活動にコストをかけずにすむようになります。
エンジニア採用代行のデメリット

エンジニア採用代行を依頼するメリットを確認しましたが、デメリットも合わせてみていきましょう。
デメリットは以下3点です。
1.採用代行費用がかかる
2.業者との認識のすり合わせが必要
3.候補者との接点が減る
1.採用代行費用がかかる
採用代行の利用には費用がかかり、採用の成果があげられないとコストが無駄になってしまいます。
委託する業務内容や採用人数、期間などによってかかる料金が変わるため、自社のみで行う場合と委託する場合とを比較し、コストの変化や効果を検証しましょう。
エンジニア採用代行では、料金は月額固定型か、依頼する業務量に応じた従量課金型が一般的です。
従量課金制に対する料金例を挙げると、
新卒・中途の媒体管理:5万円~70万円/月
選考日程調整:5万円〜/月
DM・スカウト配信業務:3万円〜/月
面接官代行:30万円〜
「みんなの採用部 produced by neocareer」によると、相場は上記のようになっていますので、自社で採用代行を利用する際には、どこまでを自社で担当し、どこからを依頼するかを明確にしておくことが大切です。
2.業者との認識のすり合わせが必要
採用代行担当者は、自社からすると外部の人間になります。そのため、自社の状況や情報を理解してもらうのに時間がかかることがあります。
自社の希望をしっかり伝えられないと採用したい人材や、業務の進行方法などに認識の齟齬が生じ、期待した成果が得られない可能性があります。
自社の情報が正しく伝達されてない・候補者の情報が正しく伝達されにくいといった事態を最小化するためにも、採用代行担当者と綿密なコミュニケーションを心がけましょう。
3.候補者との接点が減る
採用代行業者に委託する業務内容によっては、候補者との接点が減る点もデメリットです。
社内の雰囲気は、自社の社員でなければ伝わりにくい側面があります。
候補者が抱いたイメージとの間にミスマッチが生まれる可能性や、候補者の雰囲気を企業側が把握しづらくなることに注意しましょう。
面接などを委託する場合は、自社のイメージにマッチしており、適切なフィードバックをしてくれる業者を選ぶことが大切です。
エンジニア採用代行の選び方

エンジニア採用代行サービスを利用するときに重要なポイントは以下の3つです。
- 過去の実績・活動事例
- エンジニア採用に関するノウハウや知見、理解があるか
- 多様な採用手法を持ち合わせているか
これら3つのポイントをおさえることで、自社と委任先とのミスマッチを防ぐことができます。ここからそれぞれについて詳しくみていきましょう。
1.過去の実績・活動事例
数あるサービスの中から、エンジニア採用において実現可能性が高いサービスを選ぶためには、まず該当するサービスの過去の実績・活動事例を確認しましょう。
それまでに、エンジニア採用支援や、自社と同じ領域の会社の採用支援を行ったことのある実績を持つ企業であれば、ハードルの高いエンジニア採用についての知見やノウハウを有していると判断できます。
2.エンジニア採用に関するノウハウや知見、理解があるか
エンジニアの仕事は専門性が高く、一般人では理解できない専門用語が行き交うことが日常茶飯事です。エンジニアと対等にコミュニケーションが取れる技量がないと、エンジニアの採用活動はスムーズにいきません。自社が求める専門スキルや開発言語に理解がある担当者を見つけることには妥協しないようにしましょう。
3.多様な採用手法を持ち合わせているか
エンジニア採用は時代背景も相まってとても激化してきています。求人サイトへの掲載などの従来の採用手法に加え、ダイレクトリクルーティングやリファラル採用など多様な採用手法を取り入れる会社が増加してきています。このような新しい採用手法に関するノウハウがあるサービスに依頼することで、より効果的な採用を実現することができるようになるでしょう。
おすすめのエンジニア採用代行サービス3選

こちらではおすすめのエンジニア採用代行サービスを3つご紹介します。
各サービスの特徴を詳しく解説しますので、自社にあった採用代行サービスの選定にお役立てください。
1.TECH HIRE
TECH HIREは、大手企業でCTOやEMを経験していたメンバーが運用するエンジニア採用代行サービスです。
大手採用ノウハウがあり、経験豊富なプロが多数在籍しているため、採用に関わるさまざまな重要課題の相談もできるでしょう。
また、採用課題や採用目標に合わせた柔軟な料金設定が可能で、月額65万円から利用することができます。
TECH HIREでは、半年で12名以上のハイスキルなエンジニアを採用した実績もあるので、安心して依頼することができます。
2.ネオキャリア
ネオキャリアは、累計10,000社以上の導入実績を持つ業界でも大手の代行サービスです。
「大手や実績数がおおい代行サービスに依頼したい」という方におすすめです。
また、土日祝日や夜間でも対応してくれる、採用専用のコールセンターがあります。
新卒、中途、アルバイトなどさまざまな業務形態の人員を募集しており、柔軟に対応も可能。
業務委託に固定のプランがないので、無駄なコストがかかりません。
3.ワミィ
ワミィは、大手メーカーやSIer、スタートアップなどさまざまな実績を持つコンサルタントが在籍している採用代行サービスです。
エンジニアやDX人材に関する豊富な採用知見を持っているため、採用されるエンジニアについてしっかりと理解をした上で採用活動につなげることができます。
同社では無料相談会を開催しており、それぞれの企業にどのような支援を行ったら良いのかアドバイスしてくれます。
アドバイスのみ欲しい、採用戦略を検討したい、実務まで依頼したいといったようにさまざまな要望に対応しているのも特徴です。
エンジニア採用代行ならTECH HIRE
採用代行サービスは、採用に関する各種業務を一部から全て依頼することができるサービスです。
そのため、自社でかかる採用コストや工数を削減することに繋がることに加えて、専門家、プロにより蓄積されたノウハウや知見を持って採用課題解決に取り組むことができます。
エンジニア代行サービスに特化したTECH HIREでは、エンジニア採用に長けたプロチームが全ての採用活動を代行してくれます。
この記事を読んで、エンジニア採用に向けて具体的に動き出したい、エンジニアの拡充を早急に進めたいと考えている方はぜひTECH HIREを、自社の採用課題解決に向けて利用してみてください。
