【人事・採用担当者向け】ビズリーチを使って自社の採用活動を促進させる方法とは

ビズリーチはハイクラス人材をメインに扱うダイレクトリクルーティングを行う転職サービスです。
本記事では、ビズリーチの特徴や登録人材の傾向・導入時の費用について解説します。スカウト機能の利用方法や導入事例についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ビズリーチとは

「ビズリーチ」とは2009年にサービス開始したダイレクトリクルーティングを専門に行うスカウト媒体です。導入企業数は22,300社に上り、年収1,000万以上の経営幹部や管理職・プロフェッショナル人材を多く取り扱う点が特徴です。
ビズリーチにはダイレクトリクルーティングを進めるためのサービスが整備されており、その一つに人材データベースがあります。人材データベースには、独自の審査を通過した人材のみが登録されているため、豊富な即戦力人材をスカウトすることも可能です。
ビズリーチには転職意欲が高く、キャリア形成に積極的なユーザーが多く登録しているため採用までの期間短縮が期待できるでしょう。
ビズリーチを使ったスカウト機能の詳細

ビズリーチのスカウト機能として「通常スカウト」と「プラチナスカウト」があります。ここではビズリーチが提供するそれぞれのスカウトサービスの内容についてみていきましょう。
スカウト(通常)
通常のスカウト機能では、契約した企業の求める人材にマッチした人材をデータベースから探しだし、ヘッドハンターがスカウトを送ります。職務経歴書と求人情報の条件が合致する求職者に対して、ヘッドハンターがスカウトメールを送るため、よりマッチした人材と出会うことができます。
ただし、企業が直接スカウトを送ることはできません。
プラチナスカウト
プラチナスカウトとは、送信回数が限られたスカウトメールです。プラチナスカウトには、ヘッドハンターが送るものと企業が直接送るものの2種類が存在まします。
企業からのプラチナスカウトを受け取った求職者は、書類選考をせずに面談確約される点が特徴です。ヘッドハンターからのプラチナスカウトは、書類選考を通して企業側に共有され、そこで面談の可否が検討されます。
ビズリーチにはどんな人材が登録しているのか

ここではビズリーチに登録している人材の属性について解説します。「転職意欲が高い」ことはもちろん、即戦力になる人材が多いこともビズリーチの魅力です。
採用後に提供できるポジションや年収など、自社の採用条件とマッチしているのか照らし合わせてみましょう。
ハイクラスかつ即戦力
ビズリーチは他のサービスと比べて現職年収が1,000万円以上・経営幹部や管理職などの「ハイクラス人材」が豊富です。職種はマネージャークラスの他、マーケターやエンジニア、バックオフィスなど幅広く対応可能。
ハイクラス人材に加えて、高学歴でポテンシャルが高い若手社員や20代~30代の経験豊富なエンジニアの登録も増加しています。ハイスキル人材に加えて、ポテンシャルの高い若手やエンジニア採用まで対応できる点がビズリーチの特徴の一つです。
転職意欲の強い人材が多い
ビズリーチに転職意欲の高い人材が多い理由として、「プレミアムステージ」と呼ばれる有料プランの存在があります。「プレミアムステージ」は全スカウトメールの閲覧・返信が可能、すべての求人へアクセス可能などサービスの幅が広いプラン。
「課金をしてでも転職を成功させたい」と考える求職者が明確にいることからも転職意欲が高い人材が豊富といえます。またビズリーチはスカウトをメインに採用を行う「ダイレクトリクルーティング」サービスです。
自社の採用ニーズにマッチした、転職意欲の高い人材に対して個別にアプローチできるため採用確率が高まることが期待できます。
ビズリーチを採用に使う時の費用は

ここではビズリーチを導入した場合の費用について紹介します。ハイクラス人材を採用する場合にかかる費用の相場感を把握して採用計画を具体的にしましょう。
ビズリーチの費用は「料金プラン(システム利用料)」と「成功報酬」の2つに別れます。以下でそれぞれについて解説します。
料金プラン
料金プランとはシステム利用料に相当する料金です。
「スタンダード」「プレミアム」の2つがあり、それぞれ6か月掲載か12か月掲載が用意されています。以下に料金プランを一覧にまとめました。
初期費用 | プラン名 | 掲載期間 | 料金 |
なし | スタンダード | 6か月 | 85万円 |
なし | スタンダード | 12か月 | 問い合わせ要 |
なし | プレミアム | 6か月 | 問い合わせ要 |
なし | プレミアム | 12か月 | 問い合わせ要 |
コストに見合う結果を出すためには、「自社の採用費用」「想定する求職者の年収」「採用予定人数」を明確にする必要があります。
成功報酬費用
転職サービスにかかる料金は、「先行投資型」と「成果報酬型」の2つに分けられます。先行投資型とは数か月~年単位の利用料を支払うことで、人材データベースの利用やスカウトを行える料金体系です。
成果報酬型とは、求職者の入社が決定した後に報酬を支払う料金体系です。求職者の入社時の論理年収から一定割合を報酬として支払います。
ビズリーチは成功報酬型で報酬は理論年収×15%です。いくつか具体例をご紹介するので参考にしてください。
- 年収500万円で入社した場合:75万円
- 年収800万円で入社した場合:120万円
- 年収1,000円で入社した場合:150万円
求職者に提示する年収により、報酬が変動する点が特徴といえます。当然、契約年収が低ければ報酬が低くなるため、他のエージェントやサービスと併用すればコストをおさえられる可能性もあるでしょう。
しかしビズリーチでは理論年収×15%の金額が70万円以下の場合は、一律70万円が請求されます。初期費用の有無や一部無料など、自社の予算に合わせて適切な料金を提供する転職サービス・エージェントを選びましょう。
ビズリーチの始め方・使い方

ビズリーチの導入にあたって始め方や使い方を解説します。サイトの登録・ログインからスカウトメールの送信までを各ステップ毎に紹介するので、自社にマッチするかチェックしてみましょう。
1.サイト登録・ログイン
サイトに登録をする際、IDとパスワードを設定します。IDとパスワードを入力して、ログインしましょう。
2.求人要項作成
ログイン後の画面から「求人管理」タブを選択します。「求人一覧画面」が表示されたことを確認後、画面上部に表示される「新規求人登録ボタン」を押してください。
「新規求人登録画面」が表示された後に各項目を入力します。情報を記載後、「登録申請」ボタンを押してビズリーチ側から申請OKのメールを受信したら掲載されます。
申請から掲載までは1営業日前後かかります。ビズリーチ側のチェック後に差し戻された場合は掲載まで日数がかかることも。またスカウトメインで採用したい場合は、非公開設定にすることでスカウトを受け取った求職者にだけ公開することが可能です。
3.候補者リスト作成
ビズリーチには候補者リスト(ターゲットリスト)を設定する機能があります。候補者リストとは、登録した求職者に対してスカウトを送信する機能です。スカウトメール送信の作業効率を上げられるメリットがあるので、操作方法をおさえましょう。
- まず「候補者検索」→「ターゲットリスト管理」のタブを選択
- 「ターゲットリスト管理」画面が表示されたら「新しいターゲットリストを作成」ボタンを押す
- 「新しいターゲットリストを作成」ウインドウがポップアップされるので、以下の情報を入力するポジション名(管理用)ターゲットリスト名説明(任意)
作成したリストに対して、候補者を追加する方法としては、以下の通りです。
- 求人毎のターゲットリスト一覧が表示されるので、リストを作成したい求人の行にある「追加」ボタンを押すことで候補者を追加する
- 「追加」ボタンを押すと「候補者検索画面」へ遷移
- リストに追加した候補者にスカウトを送る場合、「ターゲットリスト表示」列にあるボタンを押す
4.候補者検索
ターゲットリストに追加するために、候補者を検索しましょう。「ターゲットリスト管理画面」から遷移できますが、「候補者検索」タブからも遷移できます。
「候補者を検索」画面が表示された後、検索したいターゲットの条件を指定して検索が可能です。検索条件は、8項目以上と細かく設定できます。
検索結果に表示された候補者一覧から、採用ターゲットに当てはまる人材をチェックしましょう。検索結果では、スカウト送信済みの求職者やプレミアムステージの転職意欲が高い求職者が一目で確認できる点で便利です。
効率的にターゲットを検索するポイントとしては、「プレミアムステージの会員を中心に送ること」「最終ログインが数日以内の候補者」を中心にチェックすることがおすすめ。なぜなら、転職意欲が高くアクティブな候補者である可能性が高いからです。
5.スカウトメール作成・送信
対象の候補者が決まったら、スカウトメールの作成と送信をおこないます。
- 「候補者検索」のタブを選択して表示された「候補者検索結果」画面から「スカウトテンプレート」タブを選択
- 「新しいテンプレート作成」ボタンを押下してスカウトメールのテンプレートを作成
- ポジション名やテンプレート名、件名、本文を入力すればテンプレートが完成
次にスカウトメールを実際に送信します。まずは個別送付の方法をご紹介します。
- 「候補者検索」→「ターゲットリスト管理」タブから「未対応○○人/△△人」を表示のあるボタンを押す
- スカウト候補者を選んで「スカウト送信画面へ」を選択しましょう。「スカウトを送る」ウィンドウが表示される
- 求人テンプレートを選択できるので、内容を修正すれば送信できる
また、スカウトを一斉送信することも可能です。個別送信で行ったように、スカウト候補者を選択する画面まで進みます。送信したい候補者にチェックを入れた後、「一括スカウト送信画面へ」ボタンを押してください。
ビズリーチを使った採用成功事例

ここではビズリーチを使った採用成功事例をご紹介します。
コンサルティング業界
コンサルティング会社のビズリーチ導入事例です。ビズリーチを導入することで、半年で8名の採用に成功しました。費用の総額は約800万円です。
採用課題
採用の明確なターゲットが定まっておらず、スカウト開封率・返信率ともに低い傾向にある点が課題となっていました。
導入後
ビズリーチの担当者と採用担当者でターゲットのすり合わせを行い、スカウトメールにポジションや年収の目安などを追加。採用ターゲットが明確になったことで積極的なオファーや、具体的なスカウト内容のブラッシュアップを成功させます。
結果、選考通過率や内定承諾率が競合を上回る結果を得ることができました。
建設業界
続いて建設業界の事例をご紹介します。
採用課題
採用ニーズのレベルが高いため採用率が低く、採用活動が進んでいませんでした。自社にマッチした人材を見つけるための条件設定もあいまいなため、そもそも人材を発掘する点においても難航するという状態です。
導入後
スカウト配信による直接のアプローチを開始することで課題の解決を図りました。求職者の居住地や経験年数、保有資格、スキルを設定することで採用ターゲットへアプローチすることに成功。
結果として内定承諾率が上昇し、1年間で20名以上の採用に成功するにいたりました。
IT業界
最後はIT業界へのビズリーチ導入事例です。
採用課題
事業拡大に備えて、リーダーや幹部候補を採用する必要があるものの採用ノウハウが少なく具体的なアクションが起こせない状況です。採用活動をリードする存在や、自社への採用ノウハウ蓄積が直近の課題でした。
導入後
ビズリーチ導入後はコンサルタントが採用活動をサポートし、採用業務の整理やアドバイスを行いました。コンサルタントが採用フォローを行うことで採用業務を効率的に処理し、採用ノウハウを構築。
結果、半年で6名の採用に成功しターゲット層以外の人材にも目を向けられるようになるなどノウハウ構築を行えました。
ビズリーチを駆使してマッチした人材を採用しよう
今回はビズリーチの特徴や費用、使い方について解説しました。ビズリーチは、転職意欲の高いハイクラス人材が豊富なサービスです。また、ハイクラス人材以外にもさまざまな経験を持つエンジニアの登録も増加しています。
エンジニア採用を行う場合、他の職種と違い技術面から採用ターゲットを絞る必要があります。ビズリーチ以外にもサービスを併用することで、エンジニア採用を効率的に行うことができます。
「TECH HIRE」は、エンジニア採用に特化した採用業務代行サービスです。エンジニア採用ノウハウを持つプロチームが採用戦略決定から求人票作成、候補者との調整など採用業務を代行します。
人材の発掘はビズリーチ、採用業務はTECH HIREに任せることで効果的なエンジニア採用が可能になります。
